現在、日本で流通しているバニラビーンズは、ほぼ100%を輸入に頼っています。世界的にスイーツ需要が高まる中、バニラビーンズの価格は高騰し続けており、今までバニラビーンズを使っていたお店も、その価格高騰からバニラエッセンスのような人工的な香料に頼らざるを得ない状況になっています。
バニラはラン科の植物でその性質上栽培が難しいことと、バニラビーンズへの加工に人の手間が掛かることから先進国での栽培・加工は難しいとされていました。
弊社では、日本の気候に合わせ栽培ハウスをコンピューターで管理、バニラの性質に合わせた立体人工培地システムを開発したことで、誰もが容易にバニラを育てることに成功しました。
そして、手間が掛かっていたバニラビーンズへの加工工程もバニラ専用キュアリング機を使うことで自動化。日本でもバニラの栽培から加工までを容易に行えるようになりました。
近年、日本の農業人口は減少し続けています。労働に見合った収益を得るのが難しいのです。ここ三重県も同様で以前はお茶やサツキの生産が盛んでしたが、現在ではその生産量は激減。
その理由として、お茶は他の地域との競合が激しく単価が安くなったことがあげられます。サツキは以前のような需要が無くなったことが大きな要因で、若い次の世代の後継者問題も深刻化しています。
バニラビーンズの需要は大きく、また価格も高価なことから次世代への新しい国内生産物となることは必修です。
若い世代がバニラの生産に従事することで農業の未来へ希望を持っていただけたらと考えています。
三重県、そして日本の農業の明るい未来を心から応援しています。